から紅の恋文

!映画の視聴1回のみで書いてるのでぐちゃぐちゃです。 !がばがば関西弁。誰か助けて。 !國広井伏(くにひろい ふし) 山伏国広。いつもは山篭りしてる方。1度だけかるた大会に出て優勝したことがある。  山伏から連絡があったので奈良に来たら、そのまま京都へきた。俺にもわけが分からなかったが、かるたの特訓に付き合ってほしいとのことだった。それを早く言え、と。  ニュースでは日売テレビの爆破事件で大盛り上がりだが、俺はといえば爆破事件に関わりがあるんじゃないかとFBIと公安からの質問の手を必死で躱し続けて疲れている。正直、そのニュースにコナンと服部がいると博士から聞いたあとは絶対京都も大阪も奈良も行かないと言っていた。だのに、俺は来てしまった。沖野さんからの命令だった。これを躱すことはできなかった。  山伏に連れてこられて会ったのは女子高生とその執事だった。  大岡紅葉。大会二連続優勝のかるたクイーン候補筆頭。かの有名なかるた取りであった名頃の一番弟子ともいえる存在。山伏が親友の言葉に従って、かるたにおいて面倒を見ている女子高生である。現在は皐月会ってところにいるらしいが、山伏に特訓を受けているのはなにごとか。俺には知らない範囲だ。  自称、服部の婚約者らしいが実際どうかは知らない。でも子どもの時の言葉には気をつけなければいけないのは確かだ。俺もそのせいで大変困ったことがあったし。  もうひとり、執事の伊織という男。お嬢さま至上主義の偏屈な男である。長谷部に性格が似てるところが少々ある。うちの長谷部ではなくほかの本丸の長谷部の話だが。 「お茶をお持ちいたしました」 「ん、どーもな」 「有難くいただこう」  山伏の簡単にお礼をいえる性格が羨ましい。というか、普通にかっこいい。イケメンだなお前、と言うと「ソナタの方がイケメンという類であろう!」と背中を叩いてくれるのがかっこいい。伊織もイケメンではあるが、山伏の方がかっこいい。 「……。お嬢さまはもう少ししたらいらっしゃいます」 「了解ー」  ずずっと茶をすすると少しだけ甘かった。いい茶を使ってるなぁと思わされた。と、そこに電話がかかってきた。特に非通知の番号でもなさそうだ、と横目で確認しながらハンズフリーで電話をとった。 「あ、もしもし? #名前2#さんか?」 「おー、服部。どうしたんだ」 「えらいけったいな事になっとってなあ。今京都おるんやろ? ちょっと来てもらえんか?」 「えー。いいよ」 「ほな、アドレスメールで送っといたからな!」  敬語はどこへ行ったんだ、服部よ。そう思いながらもメールを確認したらとある場所のアドレスと共に添付画像があった。ばらまかれたかるたに、殺されている和服姿の男。知らない男だった。  山伏は話を聞いていたためすぐに出してくれたが、伊織の方はそうはいってくれなかった。 「お嬢さまの方が先でしょう」 「いや、なんか事件っぽいし……」 「どんな事件か分かりません。もしかしたら犯人に狙われるかも知れません。ここにいた方が安全ですよ」 「あの、妹が……」 「迎えをこちらでやりましょう」 「俺もそれにー」 「なりません」  堂々巡りというか俺を絶対逃さないマンというか、何というかこっちがビックリのカバディである。俺の前に必ず現れる。 「あら伊織と#名前1#さん。どないしたんですの?」 「大岡、すまん! ちょっと事件が起きたみたいで迎えに来いって言われたんだ」 「あら、それは困りはりましたなぁ。伊織、お車を出してあげて」 「ですが!」 「伊織、貴方も一緒に行きなさいな。私は國広井さんと稽古してますから」  いやぁー、それは伊織は頷かない提案だろと笑った俺を殴りたい。本当に運転されるとは思ってなかった。俺の乗る車よりもフカフカで滑り出しも快調なフォルクスワーゲンに少しだけ嫉妬する。こういうの乗ってると彼女とかとドライブする時にすごく褒められるやつだ。 「京都の事件に呼ばれるなんて不思議なこともあったんもですな」 「まあー、ヤクビョウガミもいるしな」  コナンの行くところで事件ないのとか稀だ。ちなみに世祖もついていくと、99パーセントは事件が起きる。そろそろ因果時空が何かやらかしているとしか思えなくなってきた。 「そうなのですか。そのような縁は早々に切るのが宜しいかと」  バッサリと言うもんだ。それが出来ればどれだけよかったか分からんが、俺は好き好んで一緒にいるわけだしどうも「もう近寄らんどこ!」とは思えなかった。 「考慮しときますよ」  俺のやる気のない言葉に伊織はムッとしたようだったが、すぐに気を取り直して車を走らせる。プロ意識が高いんだか低いんだか分からない男だった。  適当に離れた駐車場に車を止めてもらった。説明をするのが面倒くさいし、コナンもいるだろうと考えると大岡についての説明も大変だからだ。 「私も行きましょうか?」 「いいよ別に。というか、帰ってもらってもいいんだけど。タクシーで帰るし」 「大切なお客様ですからそういう訳には」 「何分かかるか分からねえよ?」 「お待ちしております」  この言い方。よその本丸の長谷部とそっくりだ。だがそれを伊織には説明できないので俺は「それじゃあ頼むわ」と車を離れた。あいつの考えを知っていてなお突き放そうとしない自分の意気地のなさに辟易しながら。  矢島という男の家で矢島という男が死んだ。死因は刀による撲殺。刀なんだから刺してやれよとも思ったが錆び付いていて抜けなかったらしい。凶器として押収された日本刀を見せてもらったら無銘の手入れのされていない刀だった。わけも分からず切なくなってすぐに鑑識さんにお返しした。 「大丈夫ですか? #名前2#くん」 「綾小路警部……。すんません、大丈夫です」 「ほんならええんですが……」  優しい警部さんだ。村正についても色々と言った俺をこんな風に出迎えてくれるなんて。信頼されてるのは有難いがそのまま服部やコナンに出くわすとは思わなかった。 「なぁんでお前までいるんだよ! 都大生!」 「知り合いに頼まれまして京都にちょっとねー。んで、なんでか服部に呼ばれたから来ました」 「知り合いって? また粟口の人?」 「いや今度は別のヤツ」 「俺が呼んだんとちゃうで。頼んできたのはおじゃる警部や」 「綾小路警部が?」 「刀の話は#名前1#さんのがええやろっちゅーこっちゃ」  いやいや、あの刀の焼き加減見て村正って分かるお前も相当だけどなという言葉を飲み込み「そーかい」とだけ呟いた。 「毛利さんたちもよくご無事で。爆発事故に巻き込まれたと聞いてましたが」 「それがまあ色々とあんだよ」 「なるほど?」  詳しい話を聞く必要はなかったのだが、服部とコナンがどこかへ行きたがっていたのでちょいちょいと手を振った。ふたりの顔が明るくなりさっさか離れていく。毛利さんは俺にわりと詳しく説明をしてくれた。 「じゃあ、今回の事件に関わりはないと?」 「俺はそう見てる」 「大阪と京都っすからね」 「だろう?」  でも、あえて言えば競技かるたの前年度優勝者の矢島と、皐月杯のかるたに会長の阿知波さんやらを狙ったと見られる爆破事件。関わりがないとは言えないだろう。 「毛利さん。その阿知波さんって人は……?」 「あそこで話してる人だ」  阿知波って人は何となく見覚えがあった。どこで見たかは忘れたが。もう1人の方は全く知らない人だったが綾小路警部に色々と話を聞かれてるところを見ると容疑者っぽい。 「綾小路警部と話してる白スーツの人は?」 「皐月杯優勝候補の関根さんというそうだ」 「関根さん、ねえ」  これは少し調べた方がいいかもしれない。関根という名前の人は沢山いるかもしれないが、かるたの強い関根さんというのは大岡から何度か聞かされたことのある名前だ。 「毛利さんたちって、今どのホテル泊まってます?」 「ニューオータニだよ。鈴木財閥が金かけたからな」 「なるほど、了解です。事件に困ったら連絡します」 「お前まで厄介事持ち込むんじゃねえっ!」  お前までって、コナンがヤクビョウガミみたいな言い方だな……。俺もたまにそう思ったりするけど……。